当記事では、並行輸入品に関する情報をお伝えしていきます。
並行輸入品とは
輸入品と呼ばれる商品は、大きく2つのカテゴリーに分けることができます。それは、「正規輸入品」と「並行輸入品」です。このふたつの輸入品の違いは、輸入するための流通ルートが違うことにあります。
正規輸入品は、メーカーと代理店が契約を結び、代理店がメーカーから直接商品を輸入しているので、流通ルートは下記の3ステップになります。
- メーカー
↓ - 日本の正規代理店(正規輸入品)
↓ - 消費者
一方、並行輸入店は、メーカーと代理店が契約を結ばず、代理店がメーカー以外のところから間接的に商品を輸入しているので、流通ルートは下記の4ステップになります。
- メーカー
↓ - 海外の正規代理店、海外直営店、免税店など
↓ - 日本の並行輸入店(並行輸入品)
↓ - 消費者
つまり、並行輸入品とは、メーカー以外のところから輸入している商品ことをいいます。
並行輸入品3つのデメリット
並行輸入品のデメリットは、下記の3つです。
- 偽物の可能性がある
- アフターサービスと製品保証が受けられない可能性がある
- 取り扱い説明書が外国語の可能性がある
偽物の可能性がある
世の中のほとんどの並行輸入品は本物であり、もとを辿れば、多くはメーカーが販売している商品になります。
しかし、並行輸入品は、メーカーから直接商品を仕入れるわけではなく、あくまで第三者から仕入れるため、どこかの流通のタイミングでひっそりと偽物が混ざってしまう可能性がゼロとは言い切れません。
アフターサービスと製品保証が受けられない可能性がある
並行輸入店から商品を購入した場合、メーカーや正規代理店のアフターサービスと製品保証を受けられないことが多々あります。
その場合、並行輸入店で、何かのアフターサービスや製品保証に対応してもらえないと、トラブルや故障が発生した場合に、どこにも対応してもらえず泣き寝入りとなる可能性があります。
取り扱い説明書が外国語の可能性がある
並行輸入品の流通ルートは、「メーカー → 海外の正規代理店、海外直営店、免税店など → 日本の並行輸入店 → 消費者」ですから、元々、日本に販売する予定がなかった商品です。
そのため、商品の取り扱い説明書は販売を予定していた地域の言葉で書かれていることが多くなっています。例えば、アメリカで販売を予定していた商品なら英語です。
まとめ
- 世の中のほとんどの並行輸入品は本物であるが、一部、偽物が混ざっている可能性もある。
- 並行輸入店から商品を購入した場合、アフターサービスと製品保証を受けられないことがある。
- 並行輸入品の取り扱い説明書は、外国語で書かれていることが多い。
並行輸入品には、上記のような様々なデメリットがありますが、それでも購入する人が一定数いるのは、「価格の安さ」が大きな理由でしょう。同じ商品で、正規輸入品と並行輸入品のふたつを比較すると、並行輸入品のほうが約10%~15%くらい低価格になっている印象があります。なので、並行輸入品で上手に買い物をするとお得になることがあります。
しかし、騙されて偽物を購入しないためにも、購入前に下記の内容を確認することをおすすめします。
- 信用できる並行輸入店なのか確認をする。信用できるお店の特徴として、「その並行輸入店は知名度はあるか」「長年、事業を続けているか」「アフターサービスや製品保証について具体的に明記しているか」「評判が悪くないか」などがあげられます。
- 取り扱い説明書が日本語で書かれているか確認する。
正規輸入品と並行輸入品の特徴を知って、上手に買い物していきたいですね!
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