当記事では、OBD2でバッテリーが上がる理由や、その時の防止方法や対策品についてご紹介します。
OBD2でバッテリーが上がる理由
自動車のバッテリーが上がる仕組み
バッテリーが上がるとは、一般的にバッテリーにエンジンを動かすために必要な電力が残っておらず、エンジンがかからない状態のことを言います。
バッテリーは車の中にあるさまざまな電子機器に電力を供給する役割がある、いわば「電力の保管場所」のようなところです。その保管場所の電気が減ってしまって、エンジンを動かすために必要な電力が残っておらず、エンジンがかからないということですね。
例えば、バッテリーが上がる原因として、「ヘッドライトのつけっぱなし」があるかと思います。
あれはバッテリーの電力をヘッドライトをつけることに使いすぎてしまったため、エンジンを動かすための電気が残っておらずバッテリーがあがってしまったということです。
他にも、バッテリーが上がる原因として、「あまりエンジンをつけておらずバッテリーの電力残量が減っていた」などもあります。
バッテリーは、「自己放電」をします。自己放電とは、電力を使用していないにも関わらず、時間の経過とともに電力が減っていく現象のことです。普段から車を運転していれば、オルタネーターの電力供給によって自己放電の消費分を補うことができますが、運転をしていなければ、オルタネーターから電力供給が行われず、自己放電が原因でバッテリーが上げる可能性があります。
上記のような様々な理由から、バッテリーにエンジンを動かすために必要な電力が残っていなければ、エンジンがかからないということですね。
OBD2は常時電源であり常にバッテリーの電力を使う
では、OBD2が原因でバッテリーが上がる理由はなにか? これは、OBD2がバッテリーの電力を使っているということです。しかも常に!
OBD2は、常時電源であり常にバッテリーの電力を使います。車のエンジンを切っている時も電力を消費するので、消費以上の電力供給がない状態が続くとバッテリーが上がってしまう可能性があるということですね。
また故障診断やエーミング中は、車のエンジンを切ったまま電力を使うのでバッテリーが上がりやすくなっています。
バッテリー上がりの防止方法・対策品について
エンジンをこまめに動かす
バッテリー上がりの防止方法として、エンジンをこまめに動かすことが大切になってきます。
バッテリーが上がる理由の一部おさらいすると、バッテリーには「自己放電」を呼ばれる電力を使用していないにも関わらず時間の経過とともに減っていく現象があります。この自己放電がバッテリーの電力残量をゆっくりと減らしていき、数週間か数ヶ月経った頃にはエンジンをつけるだけの電力すら残っていなかった( = バッテリーが上がった)状態になります。
バッテリーを上がらせないためには、バッテリーの自己放電以上の電力を供給する必要があるのですが、その電力供給の方法がこまめにエンジンを動かすことなのです。
車にはオルタネーターと呼ばれる部品がついています。オルタネーターとは、エンジンの動力を利用して発電しバッテリーを充電してくれる部品のことです。エンジンを動かすことでオルタネーターも動くことになり、バッテリーへ電力が供給されます。
バッテリー充電器を使う
カーバッテリー充電器を繋いで、バッテリーを充電する方法もあります。安いもので100,000円、高いもので150,000円以上とお金はかかってきますが、「エンジンをこまめに動かすのが面倒くらい!」という人におすすめです。
まとめ
バッテリーが上がるとは、一般的にバッテリーにエンジンを動かすために必要な電力が残っておらず、エンジンがかからない状態のこと。
OBD2は、常時電源であり常にバッテリーの電力を使う。車のエンジンを切っている時も電力を消費するので、消費以上の電力供給がない状態が続くとバッテリーが上がってしまう可能性がある。
バッテリー上がりの防止方法として電力残量を減らさないことが大切で、第一の方法がエンジンをこまめに動かすこと、第二の方法がバッテリー充電器を使うこと。
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